2017年4月23日初公開

主な電卓メーカー

電卓の世界市場規模は大きいものではないため、以下の5社だけで世界シェアのほとんどを占めています。

  1. カシオ計算機
  2. シャープ
  3. キヤノン
  4. テキサス・インスツルメンツ
  5. ヒューレット・パッカード(HP Inc.)
  1. カシオ計算機

    社名の通り、創業時から機械式計算機を作っていた計算機の老舗です。
    世界最初のグラフ電卓 fx-7000G(1985年)を発売したグラフ電卓の先駆者です。

    2015年に高解像度液晶を搭載した関数電卓 fx-JP900 を発売し、関数電卓を次の時代に進めました。
    さらに同年に約3万円もする高級実務電卓 S100 を発売し、良くも悪くも話題を呼びました。
    未だに電卓の世界で先駆者であり続けている企業です。

    グラフ電卓でテキサス・インスツルメンツ社と激しい競争を繰り広げています。

    2017年現在、一般電卓、プリンター電卓、金融電卓、関数電卓、プログラマブル関数電卓、グラフ電卓と多くの種類の電卓を販売しています。
  2. シャープ

    世界最初のオールトランジスタ電卓 COMPET CS-10A(1964年)を発売した電卓の老舗です。
    世界初のポケットコンピューター PC-1210/1211(1980年)を発売した会社でもあります。
    かつてはグラフ電卓も盛んに開発していましたが、今では EL-9950 を最後にグラフ電卓の開発をしていないようです。
    関数電卓も発売していますが、2017年4月現在カシオのものと比べると時代遅れになっています。
    2017年現在、電卓の中では一般電卓を主力商品にしているようです。
  3. キヤノン

    1964年に世界最初のテンキー電卓「キヤノーラ130」を発売しており、かなり昔から電卓を開発・製造・販売してきた会社です。
    ただし、グラフ電卓を作ったことはないようです。
    2017年現在、一般電卓、プリンター電卓、関数電卓を販売しています。
    関数電卓にあまり力を入れておらず、一般電卓が主力商品のようです。
  4. テキサス・インスツルメンツ

    2017年現在、アメリカ合衆国のグラフ電卓市場で独占的地位を確保している企業です。
    2004年に発売した TI-84 Plus が同社のグラフ電卓独占体制を強固なものにしました。
    同社がグラフ電卓に参入したのは1990年であり、他社(カシオ、シャープ、HP)と比べると後発だったのですが、教育市場向けにグラフ電卓を販売する戦略が成功し、グラフ電卓で多大な利益を上げています。
    同社はグラフ電卓に最も力を入れていますが、一般電卓、金融電卓、関数電卓も販売しています。

    (参考)「翻訳:アメリカのグラフ電卓事情(テキサス・インスツルメンツ社の独占)」
  5. ヒューレット・パッカード(HP Inc.)

    1968年に世界最初の関数電卓 HP 9100A を発売。
    1972年に世界初のポケットに入る関数電卓 HP 35 を発売。
    1990年に世界初の教科書表示入力(自然表示入力)を搭載した HP 48SX を発売。
    輝かしい過去を持つ電卓のパイオニア的企業でした。

    同社の電卓の特徴はRPN(逆ポーランド記法)あるいはRPL言語(RPNに基づいた言語)を搭載していたことです。しかし、それらの特徴が時代遅れになり、消費者に受け入れられなくなるとシェアが大幅に低下しました。

    2015年11月に同社はHP Inc.とヒューレット・パッカード・エンタープライズに分割されたのですが、2017年4月現在に販売している電卓は全て会社分割以前に発売されたものなので、未だに「ヒューレット・パッカードの電卓」と言われています。電卓を販売しているのはHP Inc.社です。

    2017年現在、金融電卓、関数電卓、プログラマブル関数電卓、グラフ電卓を販売しています。一般電卓は販売していません。